学群・専攻

張 偉雄

張 偉雄

異なる文化を「比較文化論」的な視点で考え、学ぶ

日本人や中国人の異文化論を読む。近代以来、日本人による中国論、中国人による日本論が数多く展開されてきた。それを比較文化論的な視点で読み、異文化を論じるときに生じる理解と誤解を整理し、その原因を究明して、それぞれの文化の本来あるべき姿への接近をはかり、中国文化や日本文化に対する認識を深める。同時に異文化を自文化の栄養源とする比較文化論とは何かを考える。また、比較文化の道具としての中国語の訓練もする。

学生の声

張先生は義俠心の強い方です。一見厳しそうですが、義理堅い、心優しい方です。私は札幌大学在学中二回ほど先生について中国を訪ねました。マスコミだけでは決して分からない中国の面白さ、暖かさを体感できました。札幌大学を卒業してもう7年ですが、仕事で生活で悩みがあると、先生はいつも相談にのってくれます。先生と話をすると、いつも気持ちがすっきりになり、方向性が分かってくるのです。先生は中国武術の達人で私は今日でも週に一回先生に会ってカンフーの稽古をさせてもらっています。カンフーは私の人生の大きな趣味の一つとなっています。

張 偉雄

プロフィール

専門分野:日中比較文化、中国語教育など

張 偉雄 教授

Chou Iyu

中国の広東外語外貿大学、北京言語大学での日本語日本文化の勉強を経て、東京大学大学院「比較文学文化」専攻で修士・博士課程を修了。専門:比較文学・文化、翻訳論、日中比較文化、中国語教育など。

● メッセージ

何事に対しても旺盛な知的「好奇心」で観察してみること。ゼミとしては基本的に以下の「四つのステップ」で学生の「研究力」(問題解決的な力)の養成を考えている。まずは課題の設定によって、自分の問題意識を開拓し、研究のきっかけをつかめることを図る。そして自分の課題にそって資料を収集させることで、調査する能力を鍛える。さらに収集した資料の研究分析を通して問題解決能力を身につける。最後に自分の研究結果を発表することによって、問題解決型の研究力を確立する。