過去のニュース

札幌大学トップ > ニュース一覧 > 過去のニュース一覧 > 外国語学部 > 2009年 > ロシア語学科の学生が、社会貢献の一環としてロシア語の翻訳ボランティアを担当

外国語学部からのお知らせ

2009.01.30

ロシア語学科の学生が、社会貢献の一環としてロシア語の翻訳ボランティアを担当

外国語学部ロシア語学科の高橋健一郎准教授の1年次ゼミナールが、日頃のロシア語学習の成果を社会貢献に生かそうと、札幌市立山の手養護学校高等部の国際交流行事に翻訳ボランティアとして協力しました。

山の手養護学校では高等部の生徒が「総合的な学習の時間」の中で、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故で被害を受けたベラルーシの被災者たちの被爆二世となる子供たちへ、日本の昔話である『さるかに合戦』と『浦島太郎』を手作りの紙芝居と絵本にして贈る取り組みを行っています。高橋准教授の1年次ゼミナールではこの取り組みに対して、同校が用意した両昔話の原稿をロシア語に翻訳しました。

完成した紙芝居と絵本は、チェルノブイリ原発事故によるベラルーシの被爆二世となる子供たちを日本に招待し、転地療養をさせることによって健康回復を図る保養里親運動を行っている札幌のNPO法人チェルノブイリへのかけはしの手を通じて子供たちへ届けられる予定です。

ロシア語学科は、チェルノブイリへのかけはしが招いた子供たちを毎年8月に大学へ招待して歓迎会も行っており、餅つきや習字などの日本の伝統文化の体験を交えながら、子供たちとの交流を行っています。

1986年に起きた旧ソ連チェルノブイリ原発事故では、原発の風下にあったベラルーシに死の灰の70%が降り注いだと言われています。事故により汚染した地域に住むベラルーシの子供たちの多くは、今なお放射能障がいを抱えています。甲状腺機能障害や腎機能障害、心臓疾患、先天的な骨形成不全など他種多様な疾患を抱えて生まれ、頭痛、鼻血、腹痛、めまい、貧血、下痢、肝臓痛、関節痛、身体のだるさ、集中力の欠如などの症状が重複して現れます。汚染地に住む子供たちの95%にこうした症状がみられます。

子供たちは、短期間でも放射能のない地域で保養を受けることにより、体調が回復し、帰国後も半年から2年は健康が持続すると言われています。NPO法人チェルノブイリへのかけはしでは、このような子供たちを受け入れ、1ヵ月の間、放射能から疎開させる保養里親運動を行っています。

また札幌市立山の手養護学校高等部の生徒も病気などによる健康問題を持ち、同じ境遇にあるベラルーシの子供たちとの交流は、同校生徒にとって国際社会を学ぶとともに、普段ボランティア等を受けることが多い生徒が、社会参加し生活の質を向上させていくきっかけの一つとなっています。

ロシア語学科では、このようなベラルーシの子供たちや山の手養護学校の取り組みにロシア語をつながりとして交流を持ち、社会貢献の一環として語学を生かしたボランティアに取り組んでいます。