キャリア・就職支援

さまざまな視点とアセスメント(適性検査)

「自分の価値観と企業の価値観を知り、実現したいことを述べる」「自分が長所と自覚している点とその根拠となる経験を述べる」「仕事の中で具体的に求められている能力と自分の能力の差を知る」などの場合、下記の視点や検査が参考になります。ただ検査を受けたり自分で考えたりするだけではなく、必ず専門家からのフィードバックを受けてください。就職担当者が個人面談で、読解し次の行動につなげることをサポートします。インターネットの就職情報ナビに設置されている簡易版ミニ検査の利用や、学外で就職情報会社が開催している就活支援セミナーへの参加などを有効活用してください。キャリアサポートセンターには数冊ですが、見本となる書類をそろえています。貸し出しもしています。

「社会人基礎力」

「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年から提唱しています。12の能力要素をキーワードに大卒新卒人材に求める能力・不足していると考える能力などを計る採用試験や面接評価項目を持つ企業もあります。特に、学生が考える能力と企業が考える能力の内容に差が大きくみられるものに「コミュニケーション能力」と「熱意」があります。

「コミュニケーション能力」は、笑顔でたわいもない世間話ができることではありません。質問する力・聴く力・自分の意見と相手の意見を比較して違いを捉え話す力・目的を持って話を展開する力・質問の意図を把握し的確な答えを話す力などが含まれます。複数のポイントを計るために、筆記試験・小論文・集団面接・グループディスカッション・個人面接などが展開されて行きます。

クレペリン検査

簡単な一桁の加算を制限時間内で複数回行う適性検査です。検査用紙と方法には厳格な決まりがあり分析も販売元が責任を持って行います。教員、警察官、交通機関運転士、製造職など、長年使用している企業は毎年採用試験として実施しています。学内で実施される場合には必ず受験して自分の特徴を知ってください。模擬はありません、常に本番です。

コンピテンシー検査

社会人基礎力の12の能力要素などを社内で活躍する人材に高く見られる行動特性としてとらえ、それと近い行動特性を受験者がもっているかどうかを計る検査です。自己PRで"いつも明るく周りを元気にしています"と述べていても、行動として表れている特徴が"周りに対して親和力が低い"と出ては説得力がなくなります。

自己分析のツールとして受検し、検査結果からみられる自分の強み・弱みを意識して行動を変える取り組みを具体的に行い、次の受検に向けて活用する方法もあります。

SPIの性格適性

SPI検査は「言語」「非言語」「性格適性」で構成されており、性格適性ではネガティブ因子やストレス耐性が計れます。模擬を受検し検査結果をしっかり解読し、自己分析に役立てましょう。

VPI・VRT

VPI(職業興味検査):アメリカで開発されたジョン・L・ホランドによるVPIの日本版。6つの興味領域RIASEC(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)に対する興味の程度と5つの傾向尺度(自己統制、男性-女性、地位志向、稀有反応、黙従反応)がプロフィールで表示されます。

VRT(職業レディネステスト):ホランドの職業選択理論RIASECをベースに職業に対する準備度(レディネス)を把握し、職業に関する自分のイメージをチェックしたり、進路選択への動機付けを促すことができます。

YG性格検査

120問の質問に「はい」「いいえ」「分からない」で回答し、その結果から性格特徴を捉えようという質問紙法型式の性格検査です。例えば、「人の世話が好きである」や「人前に出るのが恥ずかしい」といった質問文が用意されています。

質問に対する回答から得られた12の尺度(主観性・客観性・協調性・活動性・社会性・思考性など)を複合的に見て、「情緒特性」「人間関係特性」「行動特性」「知覚特性」の4つの特性について、受検者の特徴を判断します。

GPS-Academic

大学での学びや経験はもちろん、社会で活躍するために重要視されている「問題解決力」について思考力、姿勢・態度、経験の3つの観点で受検者の現状を確認するアセスメントです。答えが一つではない問いに対して、協調的に問題発見・解決を行うためには、「批判的思考力」「協働的思考力」「創造的思考力」といった3つの思考力を総合的に発揮していくことが欠かせません。さらに、問題解決に向かう「姿勢・態度」や、大学生活における様々な「経験」の積み重ねは、問題を解決する力の向上のために大切な要素です。

特に、学生生活を通して質量ともに多くの「経験」を積み上げて問題解決の力を磨くことで、「姿勢・態度」をより引き出し、 「思考力」を鍛えることにつながります。

本学では、全学生がPCで受検できる体制を整えています。各自で毎年受検し能力の向上を確認しましょう。

CAB・GAB

SHL社の適性検査です。ヴァイタリティやストレス耐性などの9特性の予測も同時に行われます。

CABは、IT関連職の採用のために開発されましたが、現在は限定せずさまざまな職種業界で使われています。暗算・法則性・命令表・暗号で構成されています。

GABは、新卒総合職の適性を診断します。言語と係数の2つの能力を検査しますがSPIとは全く異なる設問です。診断結果を元に、営業や研究開発など7つの職務適性や、将来のマネジメント適性などを予測します。

性格適正検査は両方共通で付いています。

筆記試験の種類・対策

※一次選考として使われることが多いSPIやCAB・GAB、SCORE、IMEGISなどはWEBテストに移行しています。
キャリアサポートセンターでは毎年最新の書籍をそろえているので参考にしてください。