札幌大学

学群・専攻

英語専攻

国際共通語である英語の専門的な能力と
英語圏の国々の歴史や文化等の知見を深めることで

世界を多角的に観る力

を養い、地域社会に貢献できる人を育てます。

ネイティブ教員による授業を中心に英語のスキルを高め、その英語力を基礎として、英米の文学を学び、
英語という言葉の特徴について理解を深め、英語圏の地域・文化研究によって国際感覚を身に付けて、
一般企業や教育の分野で英語を使って活躍する人を育てています。

こんな学生にオススメ

  • 海外と交流する仕事に
    興味がある

  • 英語教員など、
    英語のプロをめざしたい

  • 英語を話す力を
    向上させたい

■学びのポイント

発信スキルを身につける

習熟度にあわせて
4技能を習得

英語教員と通訳、
2つのエキスパートゼミ

■進路イメージ

英語・コミュニケーション力を生かしてビジネス社会や地域社会で活躍する社会人を目指し、
一般企業のみならず教員や通訳などのエキスパート人材も輩出しています。

取得できる資格

●中学校教諭一種免許状(英語)
●高等学校 教諭一種免許状(英語)

目指す資格

●TOEIC(650点以上、各エキスパートゼミの学生は860点以上)
●TOEFL(ITP450点~500点以上、iBT45点~65点以上)

目指す進路

●英語教員
●旅行代理店やホテルなどツーリズム業界
●エアラインなどの空運・運輸業界
●商社など流通・小売業界の海外部門
●海外展開する生活・食品業界
●語学力を生かす公務員 他

誌上ゼミナール 後藤 善久先生

「その部屋に入る」は、
なぜ“enter into the room”ではなく
“enter the room”なのでしょう?

文は単語から構成されていますね。言い換えると、文を分解すると、単語という部品を取り出すことができます。それでは、単語はこれ以上分解できないのでしょうか?また、分解できたとして、単語よりもさらに小さい要素の中に何か役に立つ情報が秘められているのでしょうか?英語学という分野では、人間の脳がどのように単語を認識し、さらにどのような規則に基づいて単語を組み立てて文にしているのかを研究します。

  • 1単語を分析してみよう

    まずは“enter”の語源をさかのぼってみます。

  • 2仮説を立ててみよう

    “enter”には“within”という意味の部品が組み込まれていると考えられそうです。

  • 3似たような例を探してみよう

    ここで、“descend”の語源をさかのぼってみましょう。

    ①“descendere”は、deとscandereが結合した単語。
    それぞれの意味は「de=down」「scandere=climb」となる

    ②“descend”には“down”という意味の部品(=de)が組み込まれている

  • 4結論を出そう

    “enter”には「?の中に」を意味する要素が存在するので同じ意味を表す“into”は不必要であると考えられます。 同様に、“descend”には「下に」を意味する要素が存在するので、同じ意味を表す“down”は不必要です。

このように、文を組み立てる時には、単語だけではなく、単語の構成要素も重要な役割を担っていることがわかります。人間の脳が単語や文を生成するメカニズムを知ることで、文法への理解が深まります。

誌上ゼミナール 佐藤 美希先生

日本の小説は数多く英語に翻訳されています。
では、擬音語や擬態語が英語では
どのように翻訳されているか、調べてみましょう。

小説では、読者に場面をイメージさせる表現が重要です。日本語の擬音語や擬態語は、その効果的な方法の一つです。一方で英語には擬音語や擬態語がありません。その代わり、具体的な動作や様子を示す単語が多く(たとえば「(動物が)鳴く」は、その鳴き声の様子によってそれぞれ別の動詞があります)、具体的なイメージを喚起します。

  • 1

    芥川龍之介『蜘蛛の糸』から考えよう

    たとえば、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の一節「…罪人たちは[中略]うようよと這い上って、細く光っている蜘蛛の糸を、一列になりながら、せっせとのぼって参ります」という一文は次のように翻訳されています。

    “… an unbroken column of sinners came squirming up the fragile, gleaming thread …”(Jay Rubin訳、2006)

    “squirm”は「人や虫、魚がもぞもぞと身をよじる、うごめく、体をのたくる」という意味で、“move”や“wriggle”よりも具体的な様子を含む動詞です。

  • 2

    原作と翻訳でイメージは変わりますか?

    日本語では「うようよと」「せっせと」という擬態語によって、罪人たちの姿が臨場感をもって表現されています。
    一方、英語では擬態語がない代わりに、“squirm”という単語一つで「うようよと」と「せっせと」の二つのイメージが表現されているようです。
    このように、原作と翻訳とでは表現が異なりますが、それぞれどのような場面を想像しますか?その場面のイメージは変わりますか?考えてみましょう。

専門担当教員

アラン・ボゼア
Textbook and Syllabus Design/
e-Learning/
Teacher Education

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今井 康人
英語教育学/英語教授法/
英語教材論

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小笠原 はるの
コミュニケーション学/臨床教育学

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尾田 智彦
英語教育/
インターネット英語/
ビジネス・観光英語

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ウィリアム・グリーン
応用言語学/
言語教師認知学

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フィリップ・ラドクリフ
e-Learning/
Extensive Reading/
Vocabulary/Listening/
Journalism

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マイケル・ミルキー
Student motivation and agency, activity design for language practice and learning

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後藤 善久
英語学/
異文化コミュニケーション

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熊谷 ユリヤ
通訳論/通訳教育/
翻訳論/現代英米詩/
文学作品の音声解釈・創作・翻訳/
通訳メソッドによる英語教育/
異文化コミュニケーション論/
異文化ビジネスコミュニケーション

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佐藤 美希
翻訳学(トランスレーション・
スタディーズ)/イギリス文学/
比較文学

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豊里 真弓
現代アメリカ文学/
環境文学/
比較文学

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進路実績

民間企業/JTBコーポレートサービス、名鉄観光サービス、ANA新千歳空港、北海道空港、鶴雅リゾート、ホテルモントレ、東急ホテルズ、北洋銀行、北海道銀行、青森銀行、みちのく銀行、伊達信用金庫、北星信用金庫、日本生命、第一生命、学校法人帯広渡辺学園、学校法人帯広学園、NOVAホールディングス、秀英予備校、ホクレン農業協同組合連合会、富良野市商工会議所、きたそらち農業協同組合、ラルフローレン、札幌丸井三越、ネッツトヨタ札幌、トヨタカローラ札幌、北海道キリンビバレッジ、株式会社もりもと など
公務員/公立・私立学校教員(中学校英語、高校英語)、上富良野町職員 など
進学/北海道教育大学大学院、北海学園大学大学院、海外留学(オーストラリア、ニュージーランド)

学位授与の方針 [ディプロマ・ポリシー:DP]

教育課程編成・実施の方針 [カリキュラム・ポリシー:CP]

教育課程編成の目的

高度な英語コミュニケーション能力を備え、他者と協働し、積極的かつ創造的に、地域社会と国際社会に貢献することができる人材を育成する。

学修過程(分類毎の履修の目的・目標・過程)
〈CP1〉英語コミュニケーションスキル基礎
高度な英語コミュニケーション能力育成の基礎として、「読む・書く・聞く・話す」の各技能を向上させる。
〈CP2〉英語コミュニケーション発展
社会生活において英語で意思疎通ができ、自らの考えや必要な情報を発信することができる能力を育成する。
〈CP3〉異文化理解
異文化に関する専門知識を有し、多様な文化や社会について複眼的に理解・応用することができる。
〈CP4〉英語文学
英語文学に関する専門知識を有し、英語圏の文学作品の内容ついて複眼的に理解・応用することができる。
〈CP5〉英語学・言語学
英語学と言語学に関する専門知識を有し、英語やその他の言語について複眼的に理解・応用することができる。
〈CP6〉専門英語・実践英語
社会に貢献するために必要な実践的英語コミュニケーション力を主体的に身につける。
〈CP7〉ゼミナール
英語圏の多様な文化や社会に関心を持ち、高度な英語技能を活用し、新たな価値を創造し、発信することができる。
教育課程の構成と学習成果(DP)との関係

英語専攻カリキュラムマップ (PDF:557KB)

副専攻科目

英語専攻を副専攻と認定する場合の条件は以下のとおり

(1)一定程度の英語力を有すると認定されること
※英検2級以上合格、TOEIC520点以上、または基盤教育科目「集中英語Ⅰ・Ⅱ」を修得している場合、一定程度以上の英語力を有するとみなす。

(2)以下に示す副専攻科目群から合計20単位以上を修得

  科目名(単位)
科目群 Intercultural study(2)
資格英語(TOEIC)(2)
資格英語(TOEFL)(2)
English Presentation(2)
Advanced Reading(2)
Academic Writing(2)
Regional StudiesA(2)
Regional StudiesB(2)
Practical EnglishⅤ(2)
Practical EnglishⅥ(2)
English WorkshopB(2)
English WorkshopC(2)
学修方法と評価
  • 「読む・書く・聞く・話す」の技能を能動的に学修する。英語コミュニケーション能力の向上と到達度を評価する。
  • 英語学、英語文学、異文化、通訳・翻訳などに関心を持ち、文献や資料を収集・整理し、その分析と考察から理解を深める。これらの専門的学問分野の理解度と、自らの考えや必要な情報を英語や日本語で発信する実践力を評価する。
  • 各科目とも、試験またはレポートなどを実施し、その結果をAA、A、B、C、D、Eの6段階で評価し、C以上(100点満点で60点以上)を合格とする。

入学者受入れの方針 [アドミッション・ポリシー:AP]

札幌大学では、豊かな教養と確かな実践力を備え、他者と協力し、未来を切り拓き、地域や世界へはばたこうとする意欲的で多様な価値観をもつ学生を求めています。そのため、英語専攻では、学力の3要素毎に以下のような資質・能力・意欲を持った人物を入学者として受け入れています。

英語専攻 [入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)]については、以下のファイルをご確認ください。

英語専攻「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」(PDF:605KB)