世界へ広がるポケモン人気

1年 今村 梨奈

 

 ポケモン (ポケットモンスター)が日本のみならず、世界中で人気だ。

1999年11月12日に劇場映画「Pok士on The First Movie」(日本版名:ミュウツーの逆襲)が、全米3千館で公開され興行収入8000万ドル、その他の国々で9100万ドルを記録した。

 アメリカでのポケモン人気は日本以上である。なにしろ、週間興業成績は他のハリウッド大作をおさえて一位になったのだから。今まで邦画がアメリカ映画をおさえて一位になったことは無かった。

 海外でヒットしているのはポケモンの映画だけではない。テレビアニメもまた人気だ。アメリカでポケモンのテレビ放送が始まったのは1998年秋で日曜日を除いて毎日、30分番組を2回流している。アニメ部門で視聴率一位を独走している。ポケモン熱はアジア、ヨーロッパにもその後急速に広がった。現在ポケモンは世界68カ国で放送。映画は40カ国で公開した。

 アメリカでは、ゲームの売り上げもトップ10に常にポケモンソフトがひしめき、おもちゃやカードも、ポケモンは大人気で常に品薄状態である。ゲームソフトの累計出荷本数はこれまでに世界で7,400万本、カードゲームは120億枚を上回る売り上げ、ポケモン関連の食品や文具などの商品は世界で数十万アイテムに達した。ポケモン関連産業は国内だけで累計1兆円を超え、海外は国内をさらに大きく上回る。さらにポケモンはカードやゲームに留まらず、国内では飛行機や鉄道のデザインにも起用される。

 任天堂はぬいぐるみや雑貨など関連グッズを販売する「ポケモンセンター」を東京、大阪、福岡、名古屋、横浜に開設済みで、グッズはネット販売も実施している。この「ポケモンセンター」はニューヨーク、ロンドンなど世界十数都市に開設している。

 そもそもポケモンとはゲームクリエーターの田尻智氏、ゲームプロデューサーの石原恒和氏によって1996年に作り出され、任天堂が発売した携帯ゲーム機用ソフトだった。当時、ゲームのカートリッジに赤バージョンと緑バージョンの2種類があった。赤と緑の違いは、ポケモンの出現率が違っていたり、赤バージョンでしか手に入れることが出来ないものと緑バージョンでしか手に入れられないものがあった。プレーヤーはゲームの通信機能を使い、151種類(現在は493種類)すべてのポケモンを集め、そのうち6匹を連れて敵を倒していく。今では、赤、緑バージョンに加えて、数多くのポケモンゲームソフトが登場している。

 なぜここまでポケモンが人気なのか?まずはキャラクターの種類の多さではないだろうか。子供たちは数多くのキャラクターから、自分が好きなキャラクターに感情移入ができるのである。二つ目は、それぞれのキャラクターの属性が、きっちり設定されていること。身長・体重から、強み・弱点まで、一つ一つのキャラクターの情報が、詳細に設定されていて、子供たちは、恐竜や動物の図鑑を見るように、ポケモンたちの属性を覚えていく。ポケモンゲームをすることは現実味をもっている。

 もうひとつは、カードゲームの影響だろう。子供たちは、全部のコレクションを作り上げるため、次々にカードを買いあさる。コレクションの楽しさが子供たちの心をつかんでいる。

 アメリカで「ポケットモンスター」がアニメとして広く受け入れられた。その理由としては、アメリカ人にとって「ポケモン」がアメリカのカートゥーンのように単純なストーリーの作品であること。キャラクターの魅力に加え、きめ細かい配慮が物語や劇的な展開に組み込まれていることだ。また「残虐性がないことや誰も死なないことも成功の一因」と関係者は指摘する。それでポケモンが子供達に受け入れられる理由は万国共通のようである。

 今後もポケモン人気旋風は吹き荒れ続けるだろう。日本アニメビジネスは将来、確実に成長を続けるだろう。

 
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