教員著書あ・ら・か・る・と  著者からのコメント


『ニューヨークで暮らすということ』

堀川哲著 (PHP研究所 2001.8)

 本2000年の4月から1年間、ニューヨークで暮らすことになった。この本はそのときの記録である。留学といっても様々なタイプがあろう。研究室にこもる、というのもひとつのスタイルである。偉い先生のはなしをきく、というのもそうである。しかし、私の場合は、もっぱらそのへんにいる普通の人々の生活を観察し、彼らのはなしをきくほうがおもしろかった。話題は政治、暮らし、学生生活と色々である。そういう雑多な話の中から、「アメリカとは何か」を考えたのであった。(302.53-H89)


『アメリカ会計基準論』

米山祐司著 同文館出版 2001.7

 現在、日本では「会計ビッグバン」といわれる大きな会計制度改革が進んでいます。この改革では、金融・証券市場を効率的に機能させるためのディスクロージャー制度を築こうとしていますが、一方で企業には従来の組織と経営スタイルからの訣別をも求めることになりました。この改革は、国際的な会計制度の統一化と連動しており、そこではアメリカの制度とリーダーシップが大きな影響を与えています。 本書では、アメリカにおける会計基準設定プロセスとアメリカの証券規制政策を分析した上で、これからの国際的な会計制度を検討しています。(336.92-Y84)


『チャーター・スクール:アメリカ公教育における独立運動』

鵜浦裕著 (勁草書房 2001.7)

 「子どもを通わせたいと思える公立校がない。それなら自分たちの理想の公立校を起こせばよい。」 サンフランシスコ統合学区を実際に歩きながら、市場原理や学校選択といった理屈だけでは語りつくすことのできないチャーター・スクールの意味を考えてみました。これは市民の「公立校を起こす権利」であると同時に公教育からの独立運動でもあります。この試みが成功すれば、州の教育コード(教育法)や教育委員会やその官僚システムは存在意義を問われることになります。その意味は日本の公教育運営にとっても大きいのではないでしょうか。(372.53-U77)